職業・箱屋  箱を作るお仕事してます
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締めの時期

 

庭の人がやって来た

 

 

ということは

現場にとっての 締め の時期

 

 

庭木を植える 頃良い季節をお迎えいたし

 

 

 

 

室内 渋くまとめまし

 

 

ここまで出来ていても

完成の一瞬はまた別格で格別で特別で

 

その瞬間があるから

現場監督はやめられないのです

少しづつ

2月くらいから 少しづつ

 

休憩室を改修してみたり 少しづつ

 

 

 

昨日も

とりあえずの解体工事 一部分

 

 

 

少しづつが積み重なって

結構な工事をすることとなりそうです

ささやかに対策

箱屋の事務所を ご存知の方なら言わずもがな

 

首相に怒られてしまうくらいに

密で通気の悪い事務室となっておりまして

 

かと言って 休業するわけにも 

在宅ワークにも しにくいのがこの業種 

我ら 休業補償対象外

 

 

ささやかな対策として

金子くんが 1階倉庫へ事務机の隔離中

 

日中の気候が良くなってきたとは言え

夜間は冷える土間の上

ストーブ抱えてデスクワークしてくれています

 

今のところ身近に罹患者は出ていませんが

ひとたび関係者にコロナの発症を聞けば 

ともあれ現場の閉鎖を決断せざるを得ない

 

そんな 今までに考えたことのない危機的状況を

強く意識する日々 少なからずの疲弊

 

とにかく 箱屋の関係の皆さま

この建築業界においても

品行方正な部類に含まれる皆さまですので

今回この情勢の中 おとなしく

現場とご自宅だけの日々を過ごされていると思っておりますが

 

改めて

危うき場所には決して近寄りませんように

 

これは要請ではなく

命令としてお伝えさせていただきます

畑に始まる

日本においての農業

もちろん重要な産業あることに異論はなく

 

その農業を行う場所=農地の扱いについては

種々の法律が規定されています

 

 

もう誰も耕作をしていなくて

空いているように見える土地

 

こんな広い土地があれば5〜6軒

いやいや10軒くらいは建つんじゃないかしらん

そう思う人は多いでしょうが

 

農地に建物を建てる…というか

建てられるようにするまでの道のりは

相当に大変なのが我が国の法律

 

それはもちろん

先人の皆さまが永きの時代に渡り

保持・保全を続けてきた耕作地

それがそう簡単に宅地取引売買出来るようでは

農業という産業の維持に関わりますがゆえのこと

 

 

そのような種々多くの手続きを経て

建てられるようになったこの土地に

 

 

鎌で刈り

 

 

鋤を穿ち

 

 

地の神と 先人の保全に礼をいたし

ここに建てるのは 歯科医院

 

 

緑の農地から始めます

春に始まる

名古屋市内に始まります

 

 

市中ではありますが

それほど混み入った敷地ではなく

 

周囲に高層の建物もない

青空の届く場所

 

 

 

建物四方の清め祓いと

 

 

鎌・鋤・鍬の 穿ち初め

 

 

穿つ(うがつ) という漢字を

普段で目にはいたしませんが

 

建築においてまず最初に行うのが

敷地に穴を掘る「穿つ」という作業

 

空中に浮いた建物を造らない限り

どのような規模の建築物であれ

地面を「穿つ」のが始めの一歩

 

と言っても

「さぁ明日から現場を穿っちゃおうぜ」

などと言う建設関係者はおりませんが

 

地鎮祭においてのみ口にする「穿つ」という言葉に

神聖な響きを感じる

 

春に始める

春うらら

4月の初旬に産まれた私が

最初に目にした花は きっと だったはずで

 

 

その年から数えて56回

 

 

 

 

そうか…56回しか見てなくて

 

 

 

あと何回見られるか を

想う年頃 春麗ら