職業・箱屋  箱を作るお仕事してます
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ビニールのひもなど 気にするな

少しずつではありますが

朝と晩に夏の終わりを感じるようになった8月の終わり日

 

新たな現場をスタートさせるべく

節目の行事 地鎮祭へ参加させていただきました

 

 

 

 

 

明るいご夫婦と抱かれた赤ちゃんとそれを見守るお父様

それと夏の風邪で参加出来なかったお嬢さんの分まで

工事の安全・無事の完成・ご家族の健康をしっかりと祈願して

 

念入りの催事も滞りなく納めまし

作業の開始へ向け 暑さでたるんだ気合を入れ直し

 

さて工事 どこから手をつけようかしらんと

ながめる地面に目立つのは

建物の形に張られたビニールのひも

 

幾度見直すも 平行なラインの少なくて

 

 

そして 土地は奥へ向かい すぼまって

 

 

うん でも大丈夫

何せ 施主さまは明るく 土地は平坦

 

斜めに張られたビニールのひもなど

今日のところは 気にしない

わたしのなかでつくる

何やら確認申請が どうとかの どうやらで

手続きが難航しているとの様子

 

現場での 造る が開始出来ずに8月を終えてしまいましたが

何も現場で造るばかりが 造る ではありません

 

この手の箱は

現場で造る以前の 脳内作業が思いのほか重要で

 

まずこの29段が連なる階段を

前もって私の中で造ってみます

 

 

もちろん 私の中でうまく造れないものは

現場でもうまく造れないのですが

 

 

すでに こうして階段を上から見下ろしてトントントンと

軽快に降りてゆくイメージと

 

飲んで帰宅した際には この29段を上りきれず

途中の踊り場で休憩するであろうイメージまで

 

私の中で 出来上がっています

7月29日ですから 暑くないわけがない

今年は順当に梅雨も明けまして

7月の終盤となれば  押しも押されぬ夏のど真ん中

 

 

そんな頃の建前は 

過酷という言葉より他に形容し難く

 

熱中症との隣合わせを想定しながらの

準備を進めて参りました

 

 

 

今回は木造住宅のジャンルでも

接合部に金物を使用する工法で 箱屋初の わたし初

 

 

とは言っても 戸惑っているのは私だけで

大工さんたちは慣れたもの

 

 

 

この暑さの中 グイグイと作業を進めてくれます

 

 

気温の上昇とともに 判断力も鈍りますが

 

 

休憩と水分をしっかり摂りながら

 

 

来年 目にするであろう

夏のオリンピアンになったつもりで

 

 

過酷の作業は 積み上っていきます

 

 

平坦な場所で屋根も一枚であったことは

大きな幸いで

 

 

 

暗くなることもない時間で 作業も完了

誰一人 体調を落とさず完走出来ましたのは

さすがの職人 アスリート です

 

 

大量の飲料と

 

 

昼食時に提供いただいた

設計士氏 持参の なにわ名物 串かつソースが

とかく落ちがちな食欲を増進させてくれたことも

 

アスリートたちの支えになったことでしょう

 

 

 

建前というイベントは

華々しくあるものの 

 

 

工事全体からすれば初期の通過点にしか過ぎません

 

しかし その華々しい瞬間が

完成までの地道な作業をつなげてくれる

 

建前が終わったあとは

いつもそんなことを考えてしまうのです

トリエン夏休み

 

 

 

これは トリエンナーレ

 

 

 

これは 美術館

 

 

 

 

これは トリエンナーレ

 

 

 

 

これは その周辺

 

 

 

 

 

 

 

 

これは 夏休み

 

 

これは 遠雷

 

 

 

これは トリエンナーレ

全貌がようやく

 

ここへ至って ようやく

建物の大きさを実感  把握  つかめるようになりました

 

 

 

土を固め

 

 

コンクリートで場を造り

 

 

レッカー車を使い  荷物を揚げて

鉄筋が組み上がったのが つい先日

 

 

通常カウントダウンは10からスタートするのですが

 

建前までのカウントは 今のところ

20 くらいでしょうか

 

 

それでも各所の難所も 煮え詰まりを見せ始め

20程度のカウントは あっという間に過ぎてしまいそうな

現場の盛り上がりを感じる 今日この頃です