職業・箱屋 箱を作るお仕事してます
|
対戦成績1勝5敗
数月号前は近所の書店にあった記憶も
私のカン違いだったのでしょうか
そりゃあ 大型商業施設の中の大型書店
人通りの少ない「理工系」と書かれた
建築専門書コーナーへ寄れば置いてあるのでしょうが
何せ 私が寄るのは駐車場のある路面店
それでも 今まででしたら書店の2軒も廻れば
スイっと入手出来る予定でしたのに
住宅特集3月号
箱屋謹製の箱が2件も掲載されているとの連絡で
もうこれは当然複数冊を購入する気を満々にして訪れた
通りすがりの書店で 5連敗
「新建築社の住宅特集3月号はありますか?」
「お調べします」
「当店の入荷はありませんでした」
「取り寄せしましょうか?」
「あ…結構です」
繰り返す×5
住まいづくりの○○ とか
○○リビング とか
おすすめの地元の○務店 とか
マイホーム選びの○○ やら
○−サ ブルー○ス なんてバックナンバーまで揃っていたり
住宅に関する書籍 雑誌はベストセラー本のごとく平積みにされ
店によっては特設コーナーもあるほどに
とかく世の人が 住宅に対し
大きく関心をお持ちいただいている情勢には
ありがたくホッとはするのですが
その反面
箱屋謹製の箱が2件も載っている
この箱と
この箱の 2件が載ってくれている
私にとって家宝のような この住宅の専門誌は
どうやら世の人の関心より
外にあると判断せざるを得ない現状らしく
あぁ ふーん そういうことなのね
と幾ばくかの 鼻白み
こうなると 私はですね
知る人ぞ知る マニア向けの工務店ではなく
コアな人からしか声の掛からない工務店でもなく
もっとね 平積みの扱いの
仕事帰りにサラッと立ち読みしてもらえる具合の
工務店でありたいと
書店の「ハウジング」コーナーで
はたまた「ライフスタイル」の札の前で
私の行く末を案ずるのでありました
例年この季節
ごくわずかにでも 私のファンがいるとすれば
もしかして 今日あたり
フンドシ姿を楽しみにされていたりするかもしれませんが
ご期待に添えず ギックリ腰 にて
今年は見学のみと相成っております
写真も何やら金子家の家族スナップ風
背後におじいちゃん
前面に人のよさそうな叔父さん
その隣はお調子者の従兄弟の尻出しあんちゃん
と いったところでしょうか
いつもの強面風とは違い
天候並みに ほのぼのしております
フンドシ締めず 酒飲まずでは
どうにも祭りの気分も盛り上がらず
腰の痛みをかばいつつ歩く姿は
ロボットみたいとも言われ
もう今から 来年の祭りに向け
一年がかりで体調を整えるぞと誓う
個人的には寂しさ残る お祭りの日でした
1月に開催しました現場見学会
告知期間の短さもあり大盛況とは言えませんでしたが
何より大切なのは継続とアピール
ということで
現場見学会 今年2回目
場所は愛知県高浜市
設計は 服部信康建築設計事務所
詳しくは 例によっての NEWS にて
さて今回の見どころは
世にも珍しい 思いっきり工事途中の見学会
世の中には構造見学会と称して
建前直後の骨組みや耐震システムをお見せしたり
特徴的な設備機器を披露したり
ワークショップという いかにもな名目で
一般人をタダでこき使う場を設けたり
つまり住宅の見学会と言えば
何らかの建築的なテーマを持って開催するケースが
ほとんどなのですが
何と今回はテーマ性 皆無の
旅の途中 ならぬ 現場の途中 をお見せします
開催日3月24日の頃は たぶんきっと
現場が工事期間中もっとも模索状態におちいっている頃のはず
イラつく大工
頭を抱える現場監督
飛び交う施工図
おびえる設備業者
そして 無慈悲な設計事務所
そんな現場の混沌とした姿が見られるのは
この見学会だけ
構造よりも設備よりもワークショップよりも
面白いと 私は思っています
どれだけ混沌としていようが
その中に射す一筋の光明を頼りに
同じ方向を向いて 現場を完成へ導こうとする
そんな勇者のごとき現場関係者の姿を 話を
一服いかがでしょうか
ところで
上に「混沌」と書きましたが
そもそも作り方も作るものも図面で決まっているはずなのに
何を今さら現場でゴタゴタと模索することがあるの?
と思った そこの貴方
この見学会に参加するとその疑問が解消され
家造りって スゲぇ と思えるようになりますよ