職業・箱屋  箱を作るお仕事してます
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ユンボの散歩

普段から「ユンボ」と呼び慣れていますので

今さら「ユンボ」って?と思うのですが

 

「ユンボ」は

ショベルカーに代表される 掘削用建設重機 のこと

と 思っていただければ間違いないようです

 

ホントに インターネットって便利ですね

 

 

2月27日に地鎮祭を迎えるこちらの現場

 

 

道路面より いきなり2mも土地が盛り上がり

草々樹々が生え茂る足元の無い敷地

 

そこでユンボを入れ せめて人の上がれるよう

整地を行いました

 

 

草々樹々の間を進む姿は

ジャングルをゆく 象の散歩のよう

 

 

さて今春より ここの敷地にて

平屋 屋根多数の木造住宅を造りますゆえ

 

皆さま よろしくお願いいたします

ここでも考える

外の廻りは かなりのところまで

出来上がってまいりました

 

 

 

 

 

 

室内も照明が点いたものですから

突如として らしさ を見せ始めました

 

 

そんな中でも ギリギリのところまで

粘り考え 結果を狙う

 

 

あきらめたら そこで試合終了ですよ

建築はある意味 持久力を競うスポーツですよ

お引渡しの前夜

 

本来は夜行性では無い 建具屋さんと

 

 

同じく 夜行性でありたくない現場監督が

お引渡し前の調整作業

 

 

窓には なかなかの夜景が広がっているのに

目をくれる余裕は無さそうで

 

 

私のみお楽しみで すいません

 

 

庭の工事がまだでして 完了写真は後ほどに

 

 

 

ひとまずお引越しいただけたこと

金子くん ありがとうございました

建築はどこへ行った

対戦成績1勝5敗

 

数月号前は近所の書店にあった記憶も

私のカン違いだったのでしょうか

 

そりゃあ 大型商業施設の中の大型書店

人通りの少ない「理工系」と書かれた

建築専門書コーナーへ寄れば置いてあるのでしょうが

 

何せ 私が寄るのは駐車場のある路面店

 

それでも 今まででしたら書店の2軒も廻れば

スイっと入手出来る予定でしたのに

 

 

住宅特集3月号

 

箱屋謹製の箱が2件も掲載されているとの連絡で

もうこれは当然複数冊を購入する気を満々にして訪れた

通りすがりの書店で 5連敗

 

 

「新建築社の住宅特集3月号はありますか?」

 

「お調べします」

 

「当店の入荷はありませんでした」

「取り寄せしましょうか?」

 

「あ…結構です」

 

繰り返す×5

 

 

住まいづくりの○○ とか

○○リビング とか

おすすめの地元の○務店 とか

マイホーム選びの○○ やら

○−サ ブルー○ス なんてバックナンバーまで揃っていたり

 

住宅に関する書籍 雑誌はベストセラー本のごとく平積みにされ

店によっては特設コーナーもあるほどに

 

とかく世の人が 住宅に対し

大きく関心をお持ちいただいている情勢には

ありがたくホッとはするのですが

 

その反面

箱屋謹製の箱が2件も載っている

 

 

この箱と

 

 

この箱の 2件が載ってくれている

私にとって家宝のような この住宅の専門誌は

 

どうやら世の人の関心より

外にあると判断せざるを得ない現状らしく

 

あぁ ふーん そういうことなのね

 

と幾ばくかの 鼻白み

 

こうなると 私はですね

知る人ぞ知る マニア向けの工務店ではなく

コアな人からしか声の掛からない工務店でもなく

 

もっとね 平積みの扱いの

仕事帰りにサラッと立ち読みしてもらえる具合の

工務店でありたいと

 

書店の「ハウジング」コーナーで

はたまた「ライフスタイル」の札の前で

 

私の行く末を案ずるのでありました

期待に添えず

例年この季節

ごくわずかにでも 私のファンがいるとすれば

 

もしかして 今日あたり

フンドシ姿を楽しみにされていたりするかもしれませんが

 

 

ご期待に添えず ギックリ腰 にて

今年は見学のみと相成っております

 

写真も何やら金子家の家族スナップ風

 

背後におじいちゃん

前面に人のよさそうな叔父さん

その隣はお調子者の従兄弟の尻出しあんちゃん

 

と いったところでしょうか

 

いつもの強面風とは違い

天候並みに ほのぼのしております

 

 

フンドシ締めず 酒飲まずでは

どうにも祭りの気分も盛り上がらず

 

 

腰の痛みをかばいつつ歩く姿は

ロボットみたいとも言われ

 

もう今から 来年の祭りに向け

一年がかりで体調を整えるぞと誓う

 

個人的には寂しさ残る お祭りの日でした

お待ちしていました

南面のギャラリーに当たる部分へ

ガラスがはまることを 楽しみに待っていました

 

 

透明なガラスですから

設置されても変わらないはずなのに

 

 

前面の風景を映し込む この透明な膜の緊張感は

毎度のこと

 

はまった瞬間に箱の顔をキュンと引き締めてくれます

 

 

塗装のためにビニールで養生をされてしまいましたが

 

 

透明の時とは違い 室内に入る光が柔らかくなり

ウキウキとする 異次元空間

 

 

設計士氏をモデルに

建物のスケールを楽しむ土曜の夕暮れ時

 

 

明日からはここに庭造りも始まります

 

完成まで1ヶ月半となっております

がんばります

このタイミングは珍しいですよ

1月に開催しました現場見学会

告知期間の短さもあり大盛況とは言えませんでしたが

何より大切なのは継続とアピール

 

ということで

 

現場見学会 今年2回目

 

 

 

場所は愛知県高浜市

設計は 服部信康建築設計事務所

詳しくは 例によっての NEWS にて

 

 

さて今回の見どころは

世にも珍しい 思いっきり工事途中の見学会

 

 

世の中には構造見学会と称して

建前直後の骨組みや耐震システムをお見せしたり

 

特徴的な設備機器を披露したり

 

ワークショップという いかにもな名目で

一般人をタダでこき使う場を設けたり

 

つまり住宅の見学会と言えば

何らかの建築的なテーマを持って開催するケースが

ほとんどなのですが

 

何と今回はテーマ性 皆無の

旅の途中 ならぬ 現場の途中 をお見せします

 

開催日3月24日の頃は たぶんきっと

現場が工事期間中もっとも模索状態におちいっている頃のはず

 

イラつく大工

頭を抱える現場監督

飛び交う施工図

おびえる設備業者

そして 無慈悲な設計事務所

 

 

そんな現場の混沌とした姿が見られるのは

この見学会だけ

 

構造よりも設備よりもワークショップよりも

面白いと 私は思っています

 

どれだけ混沌としていようが

その中に射す一筋の光明を頼りに

同じ方向を向いて 現場を完成へ導こうとする

そんな勇者のごとき現場関係者の姿を 話を

一服いかがでしょうか

 

 

ところで

上に「混沌」と書きましたが

そもそも作り方も作るものも図面で決まっているはずなのに

何を今さら現場でゴタゴタと模索することがあるの?

 

と思った そこの貴方

 

この見学会に参加するとその疑問が解消され

家造りって スゲぇ と思えるようになりますよ

痕跡

左官屋さんは

こんなふうにして

 

 

現場に 手の跡

 

 

残しているのです