職業・箱屋 箱を作るお仕事してます
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老眼というのは怖ろしいもので
本好きを自認していても
目の前から本を遠ざけてしまいます
時間が無い という理由もありそうですが
実はそれは大した制約とならず
毎日数分の時間を削れば一冊の本の攻略は他愛のないことで
歯が悪くなると食欲が無くなるように
目がショボショボすると読書欲も減退するようです
そうは言っても 読書の秋
特に秋雨の日曜日に本を読まずして何をするものか
と ばかりに老眼鏡を
パイルダーオン(←各自お調べください)
手にするのは「間取りと妄想」なる短編集
作者による平面図が併載されていて
その図面を眺めながら短編を読み進めるという趣向が
秋の長雨にピッタリとはまりました
職業病として気になるのは
そこに書かれた住宅の平面は果たして 木造なのかRC造なのか
話に登場する建物を木造として読むのとRC造として読むのでは
不思議と印象が変わるのも楽しく
もう一つ妄想すると
何故か鉄骨造の建物が印象に上がらないのも これまた不思議で
どこか少しづつおかしな間取りが
そのまま話の舞台であったり心理描写になったり
表現方法としての「平面図」を楽しみました
もう一冊はこれから読みます「赤色エレジー」
とてもグラフィックな漫画
好き嫌いはあったとしても
名作と呼ばれる作品には やはりそれ相応の存在感があり
読む前からワクワクさせてくれます
ようやく読書の秋の到来
ここのところ活字から離れていたので
読書欲が残っていたことにホッとしています
写真をたどれば ちょうど一年前
岡崎の地に建てた箱が
第29回すまいる愛知住宅賞の
住宅金融支援機構東海支店長賞を授かりました
正式にはですね なぜか「すまいる愛知」の
「る」の字が小文字で
そこが長年大きな 謎 として引っ掛かっているのですが
誰に聞けばいいのか分からないまま今に至っています
間の間と書いて「あいのま」と読ませることは
工事前から設計士さんの説明で知っていました
ただ工事中はみんな
「まのま」と読んでいたことはもちろん内緒
あいのま というと
部屋と部屋の間って気がして
「間と間」がつながった「まのま」の方がしっくり来たのも事実です
呼び方はともかく
一生懸命に造った箱が支店長さんに認められたのは大変嬉しいことで
遠方の設計士さんが
私たちをうまくリードしてくれたことを思い出します
そうそう この廊下のような部屋のような
間と間をつなぐ場所がいいなぁと感じていました
一年を経て振り返ると
ここが あいのま な場所だったのでしょうね
さて 今回この受賞
このような機会を与えていただいた
施主さま設計士さんへの感謝とともに
関係各位 造っていただいた皆さまの
知恵のおかげなのは言うまでもなく
御礼として私の「すまいる」でよければ
皆さまに贈らせていただきます