職業・箱屋  箱を作るお仕事してます
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オープン大工

オープンハウスの前には箱屋恒例 オープン大工 があります

 

 

日頃より箱屋の仕事をしてもらっている

大工さん達が集まっての見学会

 

 

大工さんの目は壁の中や家具の作り方

ベニヤの貼り方の手順まで見透かされたり

 

 

誰よりも厳しく そして誰よりも暖かく

同じジャンルの箱を造る者同士の見学会は

毎度盛り上がります

 

見学のついでに

カーテンレールの取付けも手伝ってもらったりして

 

 

私としてもこのオープン大工は

とても勉強になるひと時となっています

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明日はオープンハウス

 

明日にはダイニングテーブルも

完成します

 

 

庭に樹木が入り

室内からの景色が 一変 しました

 

どれくらい一変したかは

明日お越しいただくと分かると思います

 

 

 

完成間近

 

階段

 

 

キッチン

 

 

ベンチ収納

 

 

浴室

 

 

テーブル(作りかけ)

まずは薄灰色です

こちらも足場越しに見えていたので

足場を外したからと言って

色の印象が変わるものではありませんが

 

 

横切っていた足場の単管が無くなって

顔の印象は変わりました

 

 

窓の配置に規則性がありますので

それぞれの面に 表情 となって表れています

 

 

おっと

先日大工さんが教科書を見ながら刻んでいた

何とかかんとか継ぎ手はココでしたか

 

 

風の強いこの地域でも耐えられる

しっかりと造られた車庫の屋根を支えてくれていました

まずは黒くなりました

足場越しにも見えていましたが

足場がなくなってことで が際立って来ました

 

 

窓が見当たらないのも

壁の存在が際立つ要因でしょう

 

 

黒くギュッと締まった箱の連立です

ともすれば無表情・クールに映りますが

 

 

 

 

黒い壁に中庭の緑が映えるようになった時

豊かな表情を見せてくれる計画ですので

 

その時の写真もまた

私自身が楽しみにしています

読書の秋

老眼というのは怖ろしいもので

本好きを自認していても

目の前から本を遠ざけてしまいます

 

時間が無い という理由もありそうですが

実はそれは大した制約とならず

毎日数分の時間を削れば一冊の本の攻略は他愛のないことで

 

歯が悪くなると食欲が無くなるように

目がショボショボすると読書欲も減退するようです

 

そうは言っても 読書の秋

特に秋雨の日曜日に本を読まずして何をするものか

と ばかりに老眼鏡を

パイルダーオン(←各自お調べください)

 

手にするのは「間取りと妄想」なる短編集

 

作者による平面図が併載されていて

その図面を眺めながら短編を読み進めるという趣向が

秋の長雨にピッタリとはまりました

 

職業病として気になるのは

そこに書かれた住宅の平面は果たして 木造なのかRC造なのか

 

話に登場する建物を木造として読むのとRC造として読むのでは

不思議と印象が変わるのも楽しく

もう一つ妄想すると

何故か鉄骨造の建物が印象に上がらないのも これまた不思議で

 

どこか少しづつおかしな間取りが

そのまま話の舞台であったり心理描写になったり

表現方法としての「平面図」を楽しみました

 

もう一冊はこれから読みます「赤色エレジー」

とてもグラフィックな漫画

好き嫌いはあったとしても

名作と呼ばれる作品には やはりそれ相応の存在感があり

読む前からワクワクさせてくれます

 

ようやく読書の秋の到来

ここのところ活字から離れていたので

読書欲が残っていたことにホッとしています

支店長さんからいただく

写真をたどれば ちょうど一年前

 

 

岡崎の地に建てた箱が

第29回すまいる愛知住宅賞の

住宅金融支援機構東海支店長賞を授かりました

 

正式にはですね なぜか「すまい愛知」の

「る」の字が小文字で

そこが長年大きな として引っ掛かっているのですが

誰に聞けばいいのか分からないまま今に至っています

 

 

 

間の間と書いて「あいのま」と読ませることは

工事前から設計士さんの説明で知っていました

ただ工事中はみんな

「まのま」と読んでいたことはもちろん内緒

 

 

あいのま というと

部屋と部屋の間って気がして

「間と間」がつながった「まのま」の方がしっくり来たのも事実です

 

 

呼び方はともかく

一生懸命に造った箱が支店長さんに認められたのは大変嬉しいことで

遠方の設計士さんが

私たちをうまくリードしてくれたことを思い出します

 

 

そうそう この廊下のような部屋のような

間と間をつなぐ場所がいいなぁと感じていました

 

一年を経て振り返ると

ここが あいのま な場所だったのでしょうね

 

 

さて 今回この受賞

 

このような機会を与えていただいた

施主さま設計士さんへの感謝とともに

関係各位 造っていただいた皆さまの

知恵のおかげなのは言うまでもなく

 

御礼として私の「すまいる」でよければ

皆さまに贈らせていただきます

すき間

コンクリートと土留めの

60センチのすき間 深さ3メートルは

大きな質量が両側に迫る場所

目に見えない圧力が心地いい

 

 

 

近々に埋まってしまう場所ですので

このすき間にはまってみたい方は お早めに

造らされる

 

 

 

大きな箱ではありません

仕上げの材料は モルタルとベニヤのみ

 

 

住まわれる方の 勢い を感じます

 

 

ここに至るまでの経緯を含め

その勢いに乗せられて

言葉は悪いですが 造らされた気がします

 

「造らされる」のは もちろん好きです

名前忘れた

大工さんが教科書持ってきて

 

どれがいいすかねぇ と言いながら

造った 継手

 

 

何とかかんとか継ぎ

 

もちろん金物など使わなくてもしっかり接合されます

 

 

しかし 昔の人はすごいなぁ と

 

教科書に載っていた多くの継手の名前と刻み方

臨機応変 適材適所に使いこなしていたのだろうか

 

この桁は○○継ぎで ここは☓☓継ぎだ

バカヤロー そこは△継ぎだろう

 

大工さんの持っていた教科書を見ても

目の前にある継手の名前の一つすら覚えられない私が

常に怒られている様子しか浮かんで来ませんでした