職業・箱屋  箱を作るお仕事してます
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かの有名な

知らない人はいないんじゃないの?

と言うくらい かの有名なのは

 

 

三河湾に浮かぶ佐久島の おひるねはうす

 

 

おひるね どころか写真を撮るためだけに

多くの人が並んでいるというこの状態 驚くばかりの光景です

 

作者の南川祐輝氏とここ佐久島へ渡島したのは

南川氏のもう一つの作品「イーストハウス」の改築話から

 

 

想像してたほどには傷んではおりませんでしたが

来春には作り替えの計画があり

その改築工事を箱屋が承るという予定で

現地視察に訪れたというわけです

 

 

 

こちらも多くの人達が思い思いのスタイル・ポーズで

この場所を楽しんでいました

 

 

 

以前訪れた時よりも相当魅力を増しているこの島の

 

 

 

かの有名 をリニューアルするお手伝い

 

今からまだ半年後となりますが

魅力を上乗せ出来るよう がんばりたいと存じます

誰だっ?

外壁の板金工事が進み 外装がどんどん黒くなっていきます

 

 

板金の具合を確認しながら

広い敷地に掛けられた足場の上を

あちらこちらと渡り歩いていると

 

とある個所から温かい視線を感じます

 

 

ん? 何? 誰?

 

 

エアコン配管用に設けられている

壁貫通パイプに貼られた養生テープのところ

 

無駄に上手な アンパンマンさんが

人目に付かないよう ひっそりとパトロール中でした

 

さすが正義の味方

私が足場から落ちないか陰から見守ってくれているのですね

 

ありがとうございます

良いものと関わる

様々な箱を造らせていただいています

 

何のために 誰のために造るのか

その時々 それに対する答えを持てなければ

住宅の施工は難しく

 

極論は

そこに住まわれる人が気に入ってさえくれたら

それで良いのですが

 

やはり普遍に良いと感じるモノに関わると

非日常な刺激とはまた違う「あんしん」という刺激に

造っていて楽しいものなのです

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東京日帰り弾丸ツアー

GWに引き続き お盆も東京日帰り弾丸ツアー

 

終戦記念日の皇居近く

こんな日に他県ナンバーの車でフラフラすれば

まぁ検問で止められること

 

警官が4~5人バラバラ寄ってきて

「どちらに行かれるんですか?」

 

「わたしゃ国立近代美術館へ行きたいんですが…」

「わたしゃ近代美術館で 日本の家 1945年以降の建築と暮らし 展を見たいんですが」

 

とまぁ 今回の目的はその「暮らし展」

 

建築にも芸術家とか陶芸家とかのように「家」が付く人がいるのだと

初めて知ったのは 違いの分かる男 ネスカフェ・ゴールドブレンドの人

建築は近所の大工さんが造るものだと思っていたし

「清家清」って芸名に違いない そんなうまい名前があるものか

と 思っていたあの頃から40数年

 

違いの分かる人の建物が 原寸大で見られるとあれば

行かねばなるまい 東京へ

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創意工夫

立体の話ついでですが

階段同様「屋根」も 立体 の造形物で

 

 

 

 

開口部の上に乗る

小庇と呼ばれるちょっとした雨よけの屋根一つにも

いろいろな納め方があり

 

 

大工さんや板金屋さんの

手工が垣間見えたりすると

 

 

 

私の趣向心が刺激され くすぐられ

頬がゆるんでしまうのです

趣味趣向

こちらの階段も頭を「立体」にして

振り回され 考えさせていただきました

 

 

 

外壁の仕上げも 様々で

 

 

あえて荒らして 少し立体化

 

 

 

趣向を凝らす という言葉がありますが

建築は嗜好品ではなく趣向品なのでしょう

 

美味しい不味い 好き嫌い にて判断するものではなく

その趣きを楽しむ品だと解釈しています

 

同じ読み方で手工品と変換されますが

私たちは 手工品の趣向品 を造っているんだなと

実感する瞬間があるのが ありがたいと思っています

主義主張

 

柱や梁を「線」

床壁天井および建具を「面」として

もちろん面や線の組合せで立体を表現するのが建築なのですが

 

その中でも単体で「立体」を表しているのが 屋根と 階段

「勾配」という概念を持って建物にリズムを与えてくれます

 

2階以上の階を有する建物において

手と足へ同時に触れる近さで存在するのが階段で

面から面へ 舞台を能動的に切り替える役割を担い

建具と同様 積極的な一面を持つ装置として

設計の中でも見せ場を演出することの多い部所

 

往々にして設計士の主義主張が詰め込まれます

 

 

その主義主張の実現のため

頭を使わされることが多いのも

怪談…じゃなくて階段

 

安全の制約が多い割には

アクロバティックな要素を求められたりもする

怪談…いや 階段

 

 

そもそもが「平面」な頭を「立体化」して

毎回 振り回され 考えさせられています