職業・箱屋  箱を作るお仕事してます
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私は6年ぶり

それは2018年にまでさかのぼります

 

2019年にも参加はしていますが

見事なギックリ腰で この年は見学のみ

 

そして2020年から始まる

例の 極めて厄介なコロナ時代の沈黙を経て

 

ようやく今年 2024年

数えてみれば 私自身は6年ぶりとなる

2024年2月22日

 

天下の奇祭 と騒がれる

国府宮のはだか祭り へ参加させていただきました

 

 

本来6年という歳月は 小学生であれば

入学して卒業してしまうほどの長い時間

 

ただ私の年代の6年は 光陰ロケットが如く 

下帯を締めたれば 2018年がつい先日で

 

6年には様々なことが起こったはずも

この下帯には 時空を越える力 があるようです

家の作りようは 夏を旨とすべし

冬はいかなる所にも 住まる

 

と続くのは 確か中学校で習った記憶の

吉田兼好さんの随筆・徒然草

 

随筆って何?と思ったこともそうですが

へぇぇ 家って夏が快適になるように作るんすね

 

でも寒いの本気で嫌いなんですよ

冬を旨としてもらえるとありがたいんですけど

それより

夏と冬の両方快適に ってわけにはいかないんすか

 

まだ建築の仕事に就くことなど思ってもいなかった

40数年前 私の中にこっそり根を下ろしたこの随筆

 

一年を通して快適な家を当たり前とする現代

吉田さんが見たら何と思われるか ですが

 

今は建築に関わる私が 公に

家はね 夏をむねとするんですよ 冬は何とかなりますよ 

羽毛布団 軽くて暖かいですよ

 

なんて 言えるはずもなく

 

ただどこかで

夏・冬 両方快適なんて 箱の力だけでは無理なのよね

と思っていて

 

エアコンとか床暖房など 「設備」という力に頼り

その「設備力」の効率を 機嫌を損ねないことが

現代の箱造りの優先事項なのかも 

 

と思っているところへ ようやく本題

今回のトークイベント

 

 

前回にも紹介しました

「快適広告生活についてのこと」

 

 

 

西区は円頓寺商店街に並列する設計事務所さんの軒先で

 

 

素焼きタイルを外装に

保水性のある素材を屋根に載せ

そこに打ち水 気化熱の発散で

悪名高き名古屋の熱夏を 室内快適に住んでやろう

というこの企画

 

 

そんな壮大な企画とまでは思っていなかった 協賛 箱屋

スポンサーの末席

 

 

 

涼し気な木かげを持つ 神社の境内で

とても面白くお話をうかがうことが出来ました

 

 

この1.5m四方 程度

1坪に満たない箱の中に 寝泊まりを3週間

 

ちなみにこの箱

床下から潜り込むのですよ

 

 

快適かどうかは ともかく

名古屋の夏を旨とした 箱であることに相違はなく

電気をともなう「設備力」に頼らないことに感心しつつ

 

 

しかも冬の札幌で もちろん 設備力無し

冬を旨としたビニルハウス状の実験住宅も敢行されている

という実績もお聞きして

 

なんだ 箱の力だけでも 出来るんじゃん

 

と思わせていただけたこと

末席スポンサーとして感銘受けた夏夕の刻

 

たまには外に出て

人の話を聞いてみるものですね

家をせおって歩いているひとをスポンサーする

私は 家を造るひと であり

かつ 工務店を背負っているひと なのですが

 

世の中にはその両方を合わせたような

家をせおって歩いているひとも いるようで

 

詳しくは「家をせおって歩く」を検索いただくと

村上慧さん という人に出会うはず

 

その村上さんが広告を募り

広告を掲げた家を作って

広告の中に住む という企画が現在名古屋の西区で進行中です

 

家 と 背負う というワードから

ひょんなところから

もっと言えば 早い話

知り合いの設計士 南川さんから

そんな広告提供のお話を聞きまして

 

スポンサード by 箱屋

のコマーシャルな響きに寄らせていただき

提供の運びとなりましたん

 

 

この家の壁材になっている「看板」が

企画終了後にいただけるとの話が楽しみで

 

何せ箱屋には企業のロゴどころか事務所の看板らしきものが

存在しておりませんもので

 

この「看板」を使わせていただこうかとの

魂胆も乗ってのスポンサード

 

上の写真にありますように

7月31日にトークイベントがありますそうで

どのようなお方なのか 拝見にうかがうつもり

 

予約が必要みたいですがご興味を覚えた方は

夏の夕暮れ 是非にどうぞ

晩秋をおひとつ

椿ではないはず たぶん 山盛りの山茶花を添えて

 

 

間に合いました 紅葉の端くれ 夕暮れ仕立て

 

 

現場の近くで 四季桜 満開の風味

 

 

一年の疲れが たまりにたまるこの季節

 

おひとつ ふたつ みっつ ほど

美味晩秋を召し上がれ

今更ですが 2020年の7月から9月を振り返って

先月 一度に12件の記事を載せました

今の状況を整理し 記録する意味もあって載せました

 

これはそのまま この3ヶ月に動いていた現場の数で

過去最多

 

まだそのうちいくつかの現場は継続中

佳境を迎える現場もあります

 

それはそれは暑い夏でした

多くの人に助けられた夏でした

 

12件という数字に 普遍的な意味は無く

ただ箱屋にとっては許容の限界で

 

それを皆さまの力を借りて乗り切った

いや乗り切っていない

そうですね 乗り切る途中でしょうか

 

多忙で得るものは少なく

信頼を落とすところすらあって

 

この経験が少しでも今後の箱屋の方針に生かされなければ

忙しかっただけの夏 疲弊の2020年となってしまいます

 

今年はコロナという未曾有の事態にも翻弄され

私たちの出来る対策はひたすらにマスク

 

そして今年の多忙を皆さまに感謝・反省する場

忘年会すら開くことも出来ず

もどかしいままに12月を迎えてしまいました

 

ただ 反省だけでは前に進む力としては事足りず

今夏を乗り切ったことを 密かに私の自信ともしたく

 

この12月で性根を盛り上げ

来年につなげていくのが私のお仕事です

と自分に言い聞かせています

ささやかに対策

箱屋の事務所を ご存知の方なら言わずもがな

 

首相に怒られてしまうくらいに

密で通気の悪い事務室となっておりまして

 

かと言って 休業するわけにも 

在宅ワークにも しにくいのがこの業種 

我ら 休業補償対象外

 

 

ささやかな対策として

金子くんが 1階倉庫へ事務机の隔離中

 

日中の気候が良くなってきたとは言え

夜間は冷える土間の上

ストーブ抱えてデスクワークしてくれています

 

今のところ身近に罹患者は出ていませんが

ひとたび関係者にコロナの発症を聞けば 

ともあれ現場の閉鎖を決断せざるを得ない

 

そんな 今までに考えたことのない危機的状況を

強く意識する日々 少なからずの疲弊

 

とにかく 箱屋の関係の皆さま

この建築業界においても

品行方正な部類に含まれる皆さまですので

今回この情勢の中 おとなしく

現場とご自宅だけの日々を過ごされていると思っておりますが

 

改めて

危うき場所には決して近寄りませんように

 

これは要請ではなく

命令としてお伝えさせていただきます

つくづくと想う

年の瀬 30日

どうしてこうも 毎の年

 

本来ならばしみじみと 今の年を振り返り

来たる年へ希望の思いをいたす この時期に

 

なぜに私は 目をシバシバさせながら

年賀状を触っているのだろうかと

つくづくに 想う

 

こうなると 年賀状に対する何らかのトラウマでも根にあり

精神的障壁として無意識に避けてしまっているのではないかと

疑う心さえ浮かんで来る始末

 

 

ともかく 来年の目標

 

 

 

元旦に届くよう 年賀状を投函出来るような

 

ハガキの向きを間違えずに

プリンターへ差し込めるような

 

そんな計画性と冷静さを兼ね備えた

立派な大人に 私はなるのです

そうだ京都へ行こう

他県の人が京都へ向かう新幹線へと乗り込む際

そのほとんどが

 

「そうだ京都へ行こう」

 

と 心の中でつぶやいてから席に座る と聞きました

 

もちろん今回私も 新幹線どころか

JR中央線 高蔵寺駅のところから 「そうだ京都へ行こう」

と つぶやきます

 

 

12月25日 クリスマス早朝の龍安寺

宗教的にも訪れる意味合いが難しいようで

 

 

人影まばら というより 誰もいない が正しい表現

 

 

有名な石庭を前に10分少々

インターネットで下調べした 石の数を数えてみたりしたものの

 

所詮は付け焼刃 水たまり程度の浅い知識で

ここの石の想いに至るはずもなく

 

手入れ 大変だなぁ これ 

毎日やってんのかなぁ いつやってんだろう

 

までが 私の水たまり 座禅すら組めず

 

 

して 今回京都行の目的は

こちらの旧邸をアジトとする設計士さんとの打合せ

 

まだこれから煮詰めなければなりませんし

見積をした上でのことですので

 

「お任せください」とまで 胸は叩けませんが

 

 

 

手造りブロック の味わいも深い

こちらの旧邸を見学させていただきたい気持ちも大きく

おじゃました次第です

 

 

龍安寺の石にはついていけませんでしたが

こういった しつらえは専門分野

ブロックの仕組みなどお聞きすると

古寺では感じることのなかった 感銘と高鳴りを覚え

 

 

このような壁や天井の歴史は

私にとって 溺れるほどの水たまり

 

 

さて京都

今年最後の市だとかでごった返す 北野天満宮から

 

 

京都行の際にはつい立ち寄ってしまう 大河内山荘へ

 

 

 

 

 

 

立ち寄るたびに ますますと樹々は深く

山荘・庭園は外界から遮断され

まさに別天地

 

大河内傳次郎という稀代の役者が

現世を離れ 自分だけの浮世を造ったとされる場所

 

 

こういう場所に身を置くと

静かに深まる 水たまり

 

 

 

 

そして京都タワー

 

 

上階の展望台に眺め

 

 

地階の銭湯(各自お調べを)に浸かり

まずまずフワーっと浮世を離れたところで

 

 

最後の仕上げ 京都駅名物の大階段に集うのはクリスマス

 

 

世間ってものに急降下 首をつかまれ現世へと引き戻されて

 

あっそうか 今日は遊びじゃあないんだ 仕事だよ と

明日から年末までは大忙しだからね と

 

階段に多く佇むカップルに

目を覚ましてもらってからの 名古屋行き

 

浮世と現世を行ったり来たりが京都の魅力

 

そうだ また京都におじゃまいたしましょう

ほらね もう11月が終わる

師だって

12月に入っていきなり走り出すわけではないんです

 

11月には準備運動をして 気持ちを整えて

そうでもしなくちゃ

12月に入っていきなり走り出せるわけはありません

 

晩秋霜月 釣瓶落としが始まって

陽の日中が短くなるのですから なおのさら

 

現場の行きと帰り 写真をスナップすれば

背景 赤々しいのも 至極に当然

 

 

朝陽と夕陽に出会える確率の高さが

この季節の 特権

 

 

 

 

12月の前触れ 慌ただしさに揺れる11月が

それほど嫌いでないのは この特権があるからなのです

だれが アウトレイジやねん

 

何と書いてあるのか 読めも出来ない屏風を背に

だだっ広い宴会場の 上座 に置かれているのは

 

 

新米組長の左右に後見人

としか見えないかもしれませんが

 

正式には工務店のオヤジの左右に

ご隠居の板金屋さんと現役の基礎屋さんという組み合わせ

 

武闘派工務店 箱屋の研修旅行の一幕です

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