職業・箱屋  箱を作るお仕事してます
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技術革新

というほど大層なものではありませんが

 

とある開口部の組み立て方に

大工さんが頭を抱えていましたので

 

設計士さんから送ってもらっている図面を

もう少し詳細に起こし

3Dでグリグリと動かして見せるまでが

私の目一杯の技術革新

 

 

タブレットで各接続部をグリグリ回転させながら

 

ここがここにくっついて

ここがここにはまるから

なるほどこうなるのね

 

と 大工さんと検討してみると

 

図面に描けないものは造ることが出来なくて

図面で描けさえすれば造ることは出来る

 

ということがよく分かります 当たり前ですが

 

ただ その図面を見て

実際に作るのは やっぱり大工さんの手であって

タブレットの中でグリグリ動いていても

相も変わらず絵に描いた餅のまま 味もなく

 

美味しそうに仕上げるには

まだ やはり 手の力 が必要なのでしょう

 

もちろん3Dプリンターという言葉も聞いています が

私の現役は せいぜいこのタブレットのグリグリまでで

 

次世代の監督さんたちの進める革新が どのようなものになるか

私が現役のうちに見せていただけるとうれしく思います

円弧を描く(みんなの苦手な数学の時間)

35年前のこと

 

私の人生において今後関わることはないであろう と

そう勝手に解釈して理解を放棄してしまった 微分と積分

 

人生に「もし」があるとして

 

もしあの35年前 数学の授業で微分と積分を習得していたら…

 

 

はいっ というわけでやって参りました 建前の日!

 

 

 

 

屋根までのところは パキパキっとスムーズに

 

 

 

 

途中 鉄骨の補強梁のところで手間取るものの

 

 

 

ここも難なくクリアで 次のステージへ

 

 

次に登場するのは 円弧を描く屋根の部材が9枚

こちらが本日のメインイベンター

 

 

 

とは言え 取付けは計画通りの予定通りで

 

 

こちらも難なく スポスポっと設置されていきます

 

 

写真では分かりづらいのですが 高さも通りも驚くほどに正確で

 

こういうのを造ると分かるのですが

今回の9枚 それぞれ手作業で造っていて

それら9枚 ほんの数个寮什邯躡垢

高さも通りも大きく狂って来たりするものなのです

 

これも各部寸法を計測しながら 気を配りながら製作してくれた

大工さんのおかげだと言えるでしょう

 

 

 

さて 円弧

 

 

直線と曲線では扱いがまるで別物で

 

直線はどんな角度であろうと

私の電卓に常備されている sin cos tan と書かれた

三角関数さんが解決してくれるのですが

 

曲線を解析するには 多分…多分ですが

微分とか積分を使うんですよね きっと

 

35年前に微分と積分を習得出来なかった私は

今回CADを使って半径7.35mの曲率を設定し

その円周の約10分の1にあたる4.56mの円弧を

ここの2階の天井の形としました

 

 

屋根部材の製作時

まず最初に並べたのは304个ら1个鼎跳梗个鯢佞韻

台形にした角材

 

ここが多分…多分ですが微分のお話なのだと思います

 

その1个侶梗个硫湛が実は面倒くさくて

 

いいじゃん別に 直角にスパッと切り落としたって

1个覆鵑童た目じゃ分かんねぇよ

 

はい 見た目では分かりません

ただ 連続させると大きく変わります

 

304个里泙泙農擇辰震攤爐鬚弔覆欧燭箸海蹐

直線にしかなりませんが

1亰梗个鯢佞韻震攤爐鬚弔覆欧襪犯招7.35mの円弧を描きます

 

そしてその1个侶梗个

屋根に掛かる力を箱本体にも伝えてくれるのです

 

今回の屋根部材の精度は

その1个琉嫐を信じてコツコツ加工してくれた大工さんの勝利

 

 

こうなると CADと大工さんの技術があれば

微分を理解していなくても

美しい円弧を描けることが分かってしまったので

残念ながら私は数式としての微分積分を習得せずに

人生を終えることになりそうです

 

 

 

建前も無事に完了し

翌日に雨予報を聞いたものですから

ブルーシートでくるむまでが本日の作業で

 

 

見上げるとそこには弧を描く天井があり

 

 

その下では楽しそうに集う 施主さまご家族と近所のお友達

 

 

完成の日まで学びながら

お引渡しのころには今より少しお利口さんになれるよう

みんなで成長する現場にしたいと思っています

ご安心ください

突然ですが 私は映画「ゴッドファーザー」が好きです

3部連続 何度も見て楽しんでいます

 

その中でも1作目の主人公

マーロン・ブランド演じるヴィトー・コルレオーネに惹かれます

 

 

箱屋の事務所で まずと見掛けることのない ボルサリーノ

そのヴィトー・コルレオーネな設計士さんに見てもらったのが

 

 

3月7日に建前予定 T様邸の

屋根に乗せるトラスというかビームというか

 

 

この軽めの部材で梁間4.55mを柱無しで架構します

下端の曲線がそのまま天井の下地となります

 

 

大工の安藤くんがぶら下がっても

 

 

大工の安藤くんが乗っても ビクともしません

 

でも安藤くんは細身なので まだ心配

そこで写真にはありませんが

箱屋の載荷試験基準の私が そーっと乗ってみましたが

 

ご安心ください ビクともしませんでした

明日はこんくり

 

地面に半分くらい 埋まっている ものですから

中で作業をしている人の高さ具合が

不可思議に見えるこちらの現場

 

 

まずのイベント こんくり打ちへ向けての作業が続いています

 

 

 

 

建前の日と同じくらいの緊張漂う

こんくりの日 躯体コンクリート打設の日

 

 

 

 

明日の作業に向けて

まだ朝から最後の準備もありますし

 

今夜は早くに

多分20時ごろには おやすみいたしますね

捨てコンクリートという名称には以前から違和感を持っている

 

12月に入り

こちらの工事も開始いたしまし

 

 

そこに先駆け 職人さん

私の書いた基礎の施工図を 穴のあくほど見てくれて

とても嬉しくなってしまいます

 

 

地盤を掘ると 質の良い砂が出てくるのと同時に

 

 

表層からは過去の生活が出土

ビール瓶に急須 瓦に茶碗

周辺状況から長屋だったと思われる ここの住人の置き土産

 

そして堀りも終わり 地ベタに製図紙のごとく敷かれるのが

捨てコンクリート

 

 

掘った土の上に薄くコンクリートを流し貼り

場を安定させ その上に型枠を置くための位置を墨で書いたり

並べる鉄筋に土が付着するのを防いだり

基礎下に敷く防湿用のビニールフィルムを抑えたり など

 

「捨て」という投げやりな名称とは真逆の

有能な作業工程なのです

 

 

これのおかげで 鉄筋もキレイに組めますし

この薄いコンクリートに釘を打って型枠の固定もしていきます

 

 

もちろん そのおかげ

配筋検査にも無事に合格いたします

 

 

私としては この作業工程の地位向上を目指し

仮設コンクリート なんて呼び方を

普及させようかと画策中ではありますが

 

なんだかんだ言ったところで 私のパソコン

「すて」まで入力すれば「捨てコンクリート」が第一候補

 

自分が書く施工図にも「捨てコンクリート50弌

と 無条件で書いてしまう辺りに矛盾を抱える年の瀬です

地鎮祭の時の気持ち

完成する箱があれば 始まる箱もあります

そうでないと 正月のお餅が買えなくなります

 

 

名古屋市内でも街の中

ポッカリと生まれ変わろうとしている土地に

新たな工事を依頼いただきました

 

 

地鎮祭という儀式は

静かな地盤に手を入れ 騒がせてしまうことを

お許しいただくためのお知らせであり

 

 

ここに住まう方々や 騒がせてしまう張本人を

地の神様に紹介する意味合いや

 

 

 

工事を始めるという責任を 施主・設計者・施工者がともに

再度確認する決意の日 それが 地鎮祭

 

 

普段の信心が足りない私であっても

建築という仕事を生業としている以上

 

近隣の皆さまにご挨拶するのと同じく

土地の神様にお声掛けするくらいは当然の責務と思っています

 

 

いぬのきもち や ねこのきもち は

雑誌で理解していただくとして

 

地鎮祭の時の げんばかんとくのきもち は

つまり上記のようになっているとご理解いただければ幸いです