職業・箱屋  箱を作るお仕事してます
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にぎやかな庇

前日までは つんつるてん

 

 

抑揚のない顔の 箱でした

 

 

 

だったのですが 6月19日

この鉄を 足場と箱の間に すべり込ませ

 

 

 

あとはもう ガチャガチャ ブンブン

梅雨空の下で にぎやかに

 

 

 

寄ってたかって 取り付けすれば 2日間

 

 

 

凛々しく 濃いめの男前

 

 

二枚目どころか その四倍

八枚庇のお披露目です

静かに待つ

 

金属屋さんの工場にて 着々と

加工が進められています

 

 

釣り上げられたカジキマグロ然の大物感

この部材の用途は

写真は まだごく一部に過ぎず

 

長さ6.8m 出幅700个療竿 計8枚

建物南面全体を飾るように 上から下へとほぼ1m間隔に

ズラッと連なる予定でありまして

総重量 聞くのも恐ろしや

 

 

片や 現場の方では粛々と

内装 ベニヤ貼りが進行し

 

 

巨大な庇の到着を待ち焦がれる日々

 

 

鉄とガラスとベニヤの箱となるはずの

完成前は まだ静か

 

人と家と尺度と均衡

生活の容器として家は存在するのですが

人がそこに入って ようやく

そのサイズに 意味 が出て来ます

 

 

人の写っていない箱に 今ひとつ尺度が感じられないのは

当然のことで

 

 

人が立つことで 窓からの眺めが見えてきて

 

 

人の質量の反力で階段が浮き始め

 

 

身長の上に大きく広がる気積から

天井の異質な高さを知ることとなります

 

 

家の尺度の基準は人である と特筆すれば

そんなこたぁ分かっとるわい と言われそうですが

 

その尺度を数字として理解するだけでは

もったいないので

 

私は現場に身を置き 感じます

 

映画「燃えよドラゴン」作中の至言

Don't think! Feel  考えるな 感じるぅぅんだ

 

もちろん考えも無しにその場に立ったところで

何も感じられないんですけどね

丘の上の3階建て

 

少し離れたスーパーの駐車場から

見上げてみると やっぱり際立つ3階建て

 

 

うわっ 見つかった

 

 

手を振っています 満面の笑みで

しかし何気なく並んでいる割に 両側高く中央低く

身長バランス取れているのは 日頃の訓練?

 

 

ここは 丘の上の車庫の上

 

 

 

屋根の上の眺めは 岡崎一望

これが8月ならば 花火の桟敷

 

 

そして3階までの階段は 浮遊気味

 

 

木造建方と同時にセットすべく

 

 

 

レッカーに吊られ 飛んでくる

 

 

 

 

いつもとは大きく違う柱の太さ

 

 

高く吹き抜けた広間

 

 

3階まで貫通する 細身の鉄骨柱を組み合わせ

 

 

 

また階段を入れ込んで

 

 

施主さま 恐る恐ると登り初め

 

 

 

もう盛り沢山で ここまでの準備がいっぱいいっぱいの

 

 

 

 

それでも 皆々さまのおかげ

予定のところまで組み上がり

 

 

この日まで ずいぶんお待たせしましたので

 

 

その分 ドラマチックな建前とさせていただきました

 

 

まだまだ 際立って来る予定ですので

どうぞここからの変貌を お楽しみに

イメージトレーニング終了

長らく お待たせいたしました

 

 

 

 

 

まずは地盤を締め固め

基礎の検査を受けたのは昨日のこと

 

 

イメージトレーニングを続けて来ましたので

特段の問題もなく 順調に

 

 

年内の建前は叶いませんでしたが

2020年最初の建前はこの場所で

 

施主さまには 年明けのお楽しみとして

もう ほんのしばらく

お待ちいただければと思っております

わたしのなかでつくる

何やら確認申請が どうとかの どうやらで

手続きが難航しているとの様子

 

現場での 造る が開始出来ずに8月を終えてしまいましたが

何も現場で造るばかりが 造る ではありません

 

この手の箱は

現場で造る以前の 脳内作業が思いのほか重要で

 

まずこの29段が連なる階段を

前もって私の中で造ってみます

 

 

もちろん 私の中でうまく造れないものは

現場でもうまく造れないのですが

 

 

すでに こうして階段を上から見下ろしてトントントンと

軽快に降りてゆくイメージと

 

飲んで帰宅した際には この29段を上りきれず

途中の踊り場で休憩するであろうイメージまで

 

私の中で 出来上がっています

平成最後の地鎮祭

ここ最近

毎日どころか毎分毎秒ごとに飛び交う「平成最後」

 

イベント事に興味の薄い私の 平成から令和への切り替えは

21世紀が音もなくやって来た時と同じく

きっと無音で切り替わることになるのでしょう

 

それでも平成という時代に開業した箱屋ですから

思い入れがあるのはもちろんで

 

私も一つくらいは平成最後を謳ってみたい

と思っていたところの それに相応しい行事 

箱屋にとって 平成最後の地鎮祭 をお迎えしました

 

 

 

地面へ 建物の形に縄を貼り

これが今回の建物のサイズですよ と

施主さまに説明すると

「え…コンパクトなんですね」

という言葉が出てくることがほとんどで

 

それに対し

 

コンパクトに見えるのは今だけですよ

建前以降 コンパクトという言葉は一切出てきませんよ

 

と 説明するのが楽しくて

 

 

 

 

平成の時代に何度もこんな会話を交わして来たんだなぁ と

感慨も深く

 

まずはこの時代の節目まで

工務店を続けて来られたことの感謝も心に乗せつつ

地鎮の儀に参加させていただきました

 

 

今はコンパクトにしか見えない 縄で囲まれた平面が

想像を遥かに超えるボリュームの箱となり

施主さまを驚かせる日が楽しみで

 

その楽しみが施工の 原動力 でもあるのです