職業・箱屋  箱を作るお仕事してます
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夜しか撮れない

ホントは昼間 陽の差す下で撮ったり

西陽が良い具合に当たるのでその辺りを撮ったりしたいのですが

 

バタつく今週の中で 時間の取れたのが一昨夜のこと

 

 

 

 

照明とガラスの反射が難しく 手に負えないなと思いつつ

しかも屋外真っ暗で 外壁杉板の具合も分からずで

 

 

 

 

でもこの現場へ関わった皆さんに 出来上がりの姿をお見せしたくて

 

 

大村さんも 大きくがんばりましたし

 

 

いつものように大工さんもキレイに仕上げてくれています

 

 

 

 

こうしてまた一軒 施主さまの元へと 手渡されました

 

今度は昼間

カーテンが付き 本が並んでナンボの箱かと思っていますので

 

お引越しの後を楽しみに 拝見させていただくつもりです

こちらも あと1ヶ月

こちらも終盤

大工さんの作業も 家具造り へと移行しています

 

 

 

住まわれるご夫妻の 職業柄もあり

家具のほとんどが 書棚 本棚 本置き場

 

 

 

こちらも 完成まであと1ヶ月

 

雑然と くらいに

大量の本が並んでくれて それがこの箱の完成形

 

その姿を私は楽しみにしているのです

衣替え

こないだまでの 

青いシートをまとった箱は

季節深まり 朱くなりましところで 色直し

 

 

2階建てには 板張って

 

 

平屋のとこへは

ガラスめぐらす 組み合わせ

 

 

季節外しのひんやり衣装は

冬に向けてというよりも

 

完成目指す 衣替え

建前から2ヶ月

建前直後の頃は 骨がむき出しのままに

ブルーシートは表皮の代用

 

 

 

図面を見ている私たちや設計士氏には

この骨やブルーシートの向こうに部屋が見えているのですが

 

 

頭の中で見えている部屋へと

たどり着くまでの道は 幾通りも あって

 

 

 

 

 

どの道を選択するかで

出来上がりも変わって来るのですよ

本当の話

 

 

 

職人さんの技術だけではたどり着けず

かと言って監督の技量だけでは無理の難題

 

 

 

未だ 骨むき出しの室内ですが

多くの人の手による下ごしらえは万端で

 

私の目には2ヶ月前より かなりクッキリと

部屋の姿が見えています

 

下ごしらえは技術 仕上げは感性

 

こちらの箱も そろそろと

感性の時間に入り始めたようです

祝 晴れ男

何と言っても 梅雨の真っ只中

担当大工は言わずと知れた 雨男

 

 

そんな季節でも 建前となれば好日にするのが

私の役目 晴れ男

 

 

予定通りの良き日に

建前を迎えることが出来ました

 

 

 

想定はしていたものの

思うより手の掛かる建前になりそうな予感は

 

 

この太い M20のボルトや

 

 

特製の分厚い座金を取付ける際に感じておりました

 

 

低めの1階部分を固めるまでに手間取って

 

 

 

2階部分の 階高4mに手こずって

 

 

まだ夏の暑さに慣れていない体が 少々重く

 

 

それでもこの季節の陽の長さに甘え

暗くなる手前 時間のいっぱいまで

 

 

箱屋初 斜めの柱を持つ箱が

予定のところまで建ってくれました

 

 

 

 

 

 

まだ明けぬ梅雨の空 室内だけはやたら青く

 

そして このブルーシートが外れ

室内の青が空へ移る頃

 

箱の全容を捉え

造るべき方向も見えて来ることでしょう

 

 

設計者の自宅というテーマのこちらの箱

 

最初に声掛けいただいてからこの日まで

まぁまぁの年月があり

それこそ途中 設計変更などもありながら

根気よくたどり着いた 建前の日

 

その思い入れとこだわりを粛々と受け止めながら

 

その上で

私たちの知恵も利用していただければ

施工を頼まれた甲斐もある というものでございます

建前近し

 

見た目よりも 想像するよりも

ズッと大変だという施工の一例です

 

 

 

コンクリートを流し込むまでは 夜も寝られんわ

 

と言っていた我らが岡田さん(基礎担当)は

 

 

 

 

7月8日の このコンクリート打設後には

しっかりと眠ることが出来たのでしょうか

 

 

さて 建前は7月17日

準備は着々と進んでおります

 

 

 

岡田さんは まだ少しくたびれています

遠足レポート

5月16日(はれ 時々 くもり)

 

これは今回Tさま邸で使用する木材です

 

 

どの柱をどこへ使うか 確認するために

新城市の木材加工場へ行ってきました

 

 

林業と木材加工は切っても切れない関係で

その土地その土地 多くの方が

日本の山を守るため 頑張ってくれています

 

特に加工木材の品質については「乾燥」が重要で

 

 

今回この加工場でも

様々な工夫と信念を持って取り組んでおられました

 

 

私たちはそのおかげで

良質な材料を使うことが出来るわけで

 

 

今回のテーマ 「県産材で家を造る」

という方針は こういった山を守る人たちの努力で

実現できるのだと 実感した遠足でした

 

日頃から「造る現場」を見てほしいと言っていますが

こうした自分たちの現場とは違う場所でも「造る」は動いていて

多くの人の「造る」に支えられていることを感じます

 

林業を身近に感じる機会は少ないのですが

木材を育て 加工して 使う という流れの中で

私たちも林業の一端を担っているのだと

思うようにします

地鎮祭を執り行いました

初めてお声掛けいただいたのは

かれこれ1年半ほど前になりましょうか

 

世間一般の家造りから思うと

設計から着工までに1年半も掛かるというのは

「何ぞトラブルでもあったのかしらん」

と思われてしまう年月でありますが

 

これといったトラブルもないのに設計から着工までに

4〜5年掛かることもあったりする 我が特殊住宅業界において

1年半という年月は 多少長めかな?

という程度の準備期間

 

プランの変更などの紆余曲折は当然のごとくありましたが

消費税の増税へ巻き込まれる前に

契約→着工へとたどり着けました

 

現場前面の道路はなかなかの坂道で

敷地の形状は旗竿地

 

 

周辺は「高級な」という形容詞が似合う住宅街

 

 

 

 

設計士さんの自邸という設定の

箱造りが始まります

 

 

まずは何より箱屋にとって

令和第一号の建前になるであろうこちらの箱の

工事中の安全と無事の完成を 強くお願いしたところで

 

 

 

1年半の設計期間を経た箱の工事を

連休の合間を縫いながら開始いたします