職業・箱屋  箱を作るお仕事してます
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間もなくオープン

室内ではイベント用の展示が始まっております

 

 

4月の週末ごとに内覧会を催しているとのこと

機会がございましたら ぜひにどうぞ

 

私はSNSから取り残されていますので

詳しいお伝えは出来ませんが

お調べいただければ 情報も出てくるはずです

 

 

シンプルでシャープで重厚で

 

 

住宅とはまた違ったスケールと納まりが

楽しかった箱でもありました

 

 

 

 

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点睛を置く

工事現場ではついぞお見掛けすることのない

品を湛えた女性が

 

これまた見掛けることの少ないキレイな姿勢を以って

見るからの集中で 作業をされています

 

 

この箱における画竜点睛

壁に和紙を貼る作業が

小原からお越しの ご夫妻の手で始まりました

 

 

 

豊田市小原町の黒土で染色したという

濃灰で厚みのある手漉きの和紙を

一枚一枚ゆっくりと 糊を貼り 壁に貼り

 

 

普段 私が現場で感じている緊張感とは

また違う趣の 静かな高揚が伝わってくるのは

手を掛けて作られた素材の持つ力なのでしょうね

 

お二人の作業の姿勢と相まって

現場がまたひと段階と 引き締まって くれました

平成31年名古屋の旅

映画 2001年宇宙の旅の象徴と言えば

進化の節目に現れる黒い物体 モノリス

 

 

今回名古屋の倉庫に現れました モノリスは

宇宙疲れか 横になっておりました

 

 

映画の中では類人猿が群がっていましたが

ここでは職人さんが群がります

 

 

これに触れて私も進化してみたかった

でも 何も起きません

 

 

どうやら変わるのはモノリス本体

大きなキッチンに 進化 してくれるようです

ここでも考える

外の廻りは かなりのところまで

出来上がってまいりました

 

 

 

 

 

 

室内も照明が点いたものですから

突如として らしさ を見せ始めました

 

 

そんな中でも ギリギリのところまで

粘り考え 結果を狙う

 

 

あきらめたら そこで試合終了ですよ

建築はある意味 持久力を競うスポーツですよ

お待ちしていました

南面のギャラリーに当たる部分へ

ガラスがはまることを 楽しみに待っていました

 

 

透明なガラスですから

設置されても変わらないはずなのに

 

 

前面の風景を映し込む この透明な膜の緊張感は

毎度のこと

 

はまった瞬間に箱の顔をキュンと引き締めてくれます

 

 

塗装のためにビニールで養生をされてしまいましたが

 

 

透明の時とは違い 室内に入る光が柔らかくなり

ウキウキとする 異次元空間

 

 

設計士氏をモデルに

建物のスケールを楽しむ土曜の夕暮れ時

 

 

明日からはここに庭造りも始まります

 

完成まで1ヶ月半となっております

がんばります

住宅も倉庫も 箱は箱

 

住宅とはサイズ感が違いますが

 

 

といっても 使う材料は同じようなようなものだったりで

 

 

打合せの仕方にも変わりなく

現場でサンプル片手に 盛り上がります

 

 

でも外から眺めると

あぁやっぱり住宅とは違うのね と感じたり

 

 

ゴツい角パイプをそれほどゴツく感じない広さが

住宅とは違うところでもありますし ワクワクするところ

 

 

仕上げ直前のひと時 静かにはにかむところなどは

 

住宅も倉庫も事務所も店舗も

どの箱も おんなじ なのですよ

こんくりの後

先日 こんくり を土間に流し込みました

 

 

建築業に関連する職種は

一般馴染みのないものが多く

 

例えば

お子さまの職業体験テーマパークであるキッザニアには

該当する職種が 大工さん しかないようで

 

 

こんくり をコテを使って平滑に仕上げる

今回ご活躍の 通称「土間屋さん」という職種は

数年後名古屋にも出来るというキッザニアで

体験出来るように なるとかならないとか

 

 

 

その土間屋さんが こんくり を仕上げたら

少しの間 床がしっかり乾くまで 養生の日々

 

 

その間は外壁廻りのお仕事を

キッザニアにある 唯一の建築業関連

メジャー職種の大工さんが

 

 

見せ場でもある正面ギャラリーの屋根を造ります

 

 

ここがガラスで囲われて ギャラリーとして活用される日を

私は とても楽しみにしているのです

こんくりの前夜

コンクリートのことを こんくり 

ひらがなでの表記の方がしっくり来る呼び方を

現場では時折耳にすることがあります

 

 

この箱の床に見えるマス目は鉄筋で

その下に敷いてある青いのは断熱材

 

そして 明日の作業の正式名称は

名古屋の倉庫 土間コンクリート打設工事

 

略して

明日は朝から こんくり だでね

 

 

つまり ここに こんくり を流し込んで

土間を造る という作業をするのです

 

 

土間はそのまま この箱の床となりますので

キレイに仕上げなければなりません

 

最近急に陽も短くなって来たところ

こんくりの硬化具合も読みにくい季節でもありますし

明日のために投光器を設置してみました

 

 

透けた骨の足元に 鈍く光る鉄筋の

絡みつく風情が妖艶で

 

しかして この光景も今宵限り

 

明日は朝から こんくり だでね

 

灯りを消すのが少なく惜しい

こんくりの前夜でありました

寝た現場を起こす

コンクリートの強度確保のため

少し現場を寝かせていましたが

 

寝かせていたのは現場だけで

 

現場の外では

図面を作成したり チェックしたり

何度も作成したり チェックしたり

 

 

鉄骨の製品検査もしたり で

寝てる場合ではありません

 

 

さて鉄骨の準備も整いましたので

そろそろ現場を 起こします

 

 

目覚まし替わりに ドカーンと資材をおいて

 

 

ブブーンとレッカー車がうなりを上げて

 

 

施主さまにも 寝起きの現場を楽しんでいただきながら

 

 

 

 

かなり荒っぽい起こし方ではありましたが

ここから完成まで

もう現場を寝かせるわけにはいきません

 

 

それでも無事に

建方も完了しましたので

 

 

月曜の朝まで

ゆっくりおやすみ

寝かせる

9月の20日ごろまでは

 

 

現場にも 人の出入りと動きがあって

 

 

にぎやかで 緊張感のある時間が流れていましたが

 

 

10月に入ってからは秋雨に打たせて しっとり

 

 

鉄骨を待つ 静かな時間に

現場を寝かせていますのです