職業・箱屋 箱を作るお仕事してます
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施主さまと設計士さんとで建物の出来具合を確認
工事途中 月に1〜2回のペースで現場打合せをしていますので
お引渡しを前にして大きな問題が起こることも少ないのですが
それでも細々したところで確認事項は出現します
この段階に出る話で多いのが
カーテンをどうしよう?とか
ちょっとした物を掛けるフックを取り付けたいとか
引っ越しが迫り「生活」が視野に入ると
今まで少しばかり浮世離れしていた「建築」と
その「生活」との間に すり合わせ が必要で
実際には そこのすり合わせこそが
設計士さんの腕とセンスの見せどころ
特に最近は その能力を高く求められている気がします
ここの設計士さん 現場も終盤となり
照明やらハンガーやらカーテンを掛けるフックやら
どうやら自作で現場へ持ち込み
うちの金子くんに取り付けを指示しているようですが
その辺りの細々とした部品で
住まいの方向を整えようとしている姿に
建築の妙味を感じる現場終盤の光景です
急に冬の空気となって来た守山区の現場
建前を境にして
今まで図面という「ミニチュア」で箱を感じて来た施主さまに
「原寸大」の 住まい を感じていただけるようになりました
昨日の打合せ時
設計士氏が地下の収納から玄関
ダイニングキッチンにリビング それに寝室から洗面まで
原寸大に感じられるようになった今
現場内を案内しながら改めて
プランの成り立ちや設計の意図 それに使い方のイメージなど
驚くほど熱く丁寧に 時には自分自身へ言い聞かせるように
じっくりと時間を掛けて施主さまへと説明する姿に
少々感動いたしました
でもきっと
私以上に施主さまが感動されていたことでしょう
建前の少しあと というタイミングで
良い打合せをすることが出来ました