また改めて 庭作りなど終わりましたら
ゆっくり写させていただきたいのですが
お引き渡しの直前に 工事終了の記録として
落ち着いた色合いなのは 素材の選び方と
陽の入り方によるものですが
部屋の中に漂う品のよい空気は
この工事に関わる人たちが作り出したものなのは
言うまでもなく
そんな家にしようと意識しなければ
出せない 味 だと思っています
間もなく完成を迎える Fさま邸が
吹雪を物ともせず 存在高く健気に佇む姿に
思わず涙が頬を伝いそう…は大袈裟ですが
大工さんを中心に
多くの職種・職人さんが絡んだこちらの箱は
人の手の掛かった跡がたくさん残っていて
雪などに負けることのない 温かみ を感じます
室内の仕上げは完了で
このあと 建具と家具が入れば
明るく眺めの良い箱が完成します
この期間の現場の緊張感は独特で
こと細かく「詰め」の作業が続き 気が抜けません
これも 産みの苦しみと表現すればよいのでしょうか
ここから一気に 箱から住宅へと変容させるのも
現場監督のお仕事なのです
ちょっと前の出来事です
とある月夜のことでした
大工さんと電気屋さんが
枠材の納まり・仕上り具合について
あーだこーだと会話をしておりました
ほんの一か所のことではありますが 何度も微調整をしながら
二人が納得いくまで手を掛けている姿が 可愛らしく
家が箱が このような過程で出来上がっていく様子に
嬉しさを覚えます
木造住宅における大工さんの「手」の比重はとても 重く
実は「手」ばかりではなく
「頭」の比重は目に見えないだけで
想像以上に大きく
私たち現場監督はもちろん
設計士の皆さんも
直接・間接問わずに助けられていることを
もちろん私はいつも 常に 日頃から
頭の片隅どころか 堂々中央に置いて
建築の日々を暮らしているのです
あれ なんて言うんだっけ
木を削って プワーッて出るやつ
そうそう これこれ
みんな大好き カンナくず