職業・箱屋  箱を作るお仕事してます
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専門家

世の中には様々なカテゴリーがあり

その領域それぞれに専門家を名乗る人が存在します

 

食に詳しい人

芸能に詳しい人

歴史に詳しい人

 

こと建築に及んでも

専門家・スペシャリストと呼ぶに相応しい方々が

各方面で活躍されています

 

 

そして表立って名前が出なくても

私の廻りで一緒にお仕事をしている人たちは

それぞれ何かの 専門家

 

それが「職人」という存在

 

 

その専門家が集まって

ここぞとばかりに 構造材を組み上げるのが

建前の日

 

 

さてこの度の建物にも

難題が設定されてありまして

 

 

屋根の四隅 それぞれ高さの変わる

ねじくれた屋根が今回のお題

 

 

もし私が何かの専門家を名乗れるとしたら

「ねじくれた屋根の造り方」に対してくらいでしょうか

 

 

この 秘伝の書とも呼ばれる資料の作り方とか

各構造材に生じる一般的ではない現象と

その対処法とか

 

 

経験しなければ気付けないところを

経験してしまったばかりに 知ってしまいましたが

 

需要の極めて少ないカテゴリーということで

 

今後この手の屋根の専門家として

一発当ててやろうかしらん

 

何てことには ならなさそうです

私は6年ぶり

それは2018年にまでさかのぼります

 

2019年にも参加はしていますが

見事なギックリ腰で この年は見学のみ

 

そして2020年から始まる

例の 極めて厄介なコロナ時代の沈黙を経て

 

ようやく今年 2024年

数えてみれば 私自身は6年ぶりとなる

2024年2月22日

 

天下の奇祭 と騒がれる

国府宮のはだか祭り へ参加させていただきました

 

 

本来6年という歳月は 小学生であれば

入学して卒業してしまうほどの長い時間

 

ただ私の年代の6年は 光陰ロケットが如く 

下帯を締めたれば 2018年がつい先日で

 

6年には様々なことが起こったはずも

この下帯には 時空を越える力 があるようです

濃淡深く 柔らかく

 

 

光と影と

 

 

素材と緑

 

 

こちらの箱を造っていく中で

感じた要素が 上記の4つ

 

 

どこのお家にもある要素ですが

 

 

ひときわ深く 濃淡 の演出をまとわせて

 

無事に完成 お引渡しとなりましたこと

深謝いたします

掲載のお知らせ

この半年ほどの間に 4冊の掲載がありました

 

昨年の I'm home.6月号 はキッチン特集として

 

 

SUPPOSE DESIGN OFFICE さん 設計の住宅が

 

 

4年前に完成した建物を

雑誌越しに眺めるのは幸せな瞬間です

 

この折り紙のような階段が検討どおりにピタリと納まり

初めてここを最上階まで登ったときのワクワクは

私の施工体験に深く刻まれています

 


 

 

 

住む。 というストレートな名前の住宅雑誌

2023年[秋]号には

エイチ・アンド一級建築士事務所さん設計の

 

 

木工作家さんの自邸が掲載されました

こちらは完成からまだ一年経たずの住宅で

 

雑誌に載るご夫妻の姿は写真の通りの佇まい

工事中も楽しく 一緒に施工させていただきましたこと

まだつい この間

 

 

 

雑誌のサブタイトル「地域と自然を慈しむ。」

この住宅の成り立ちを知る者として

これ以外はないほど しっくりと来るテーマです

 

 

 

 

そして2024年 年が明けてから2冊

 

I'm homeの最新刊

「心引かれるホームインテリア」

 

 

服部信康建築設計事務所 さんの設計による住宅です

 

 

写真には収めきれない

変形に変形を重ねた複雑な平面を

悠々とセンス良く住まわれる施主さまの

写真以上に「心引かれる」生活力に感心ばかりの住宅で

 

建築を覆い隠す植栽が 悔しいほどに

建築を大きく引き立ててくれています

 

 

 

 

そして先日発売

「住宅特集2月号」 特集/平屋的な建ち方

 

 

川本達也建築設計事務所 さんです

 

 

どうあっても注目されるであろう屋根の形状を

注目されるに値する施工結果とするために

私の寿命を少し削り注いで造ったことを思い出します

 

完成後の建物と同じくらいに 施工中を美しく感じた建物です

このままの姿で別にもう1棟保存したいほどでした

 

 

 

 

 

4軒4様 施主さまも 設計者さんも 市区町村もそれぞれで

平屋もあれば3階建てもありの この度の掲載

 

共通項は 木造であるということと 

施工が 箱屋 であるということ

 

施工が 箱屋 であるということ

 

大事なことなので 2回書いておきました

2024年の1月1日も覚えておく

1月1日の午後4時ごろ

 

手に負えない何かが発生したことを告げる

不穏な速報が 家族中の携帯を鳴らします

 

あんな壊れ方をする家を見るたびに

つまり地震が来るたびに

 

人の生活を守る箱を造っているのだ

という自負も倒壊し流される

 

きっと家が人を救った場面もあったでしょう

ただ そこが焦点とならないのは

それが当たり前のことだから

 

 

 

2024年は まだ明けず

1995年や2011年へ立ち戻る

 

 

やれば出来る子

 

ポンプ車は通れた

 

 

生コン車も かろうじて

 

 

試しに レッカーは通れず でしたが

 

 

それでも まずは基礎完成で

 

 

次に材木が現場まで上がって来なければ

もちろん お手上げのところ

 

 

何台にも小分けで運び

現場まで持ち込みすれば ようようの建前へ

 

 

 

 

しかしながら

簡易のクレーンが 大活躍だったとしても

 

 

この場所にあのボリュームの屋根が

建てられるなんて

 

 

 

 

 

そうか 私は

 

やれば出来る子 なのでした

 

先生んちの建前

御年70を幾らか越える先生が

自邸を設計されるわけですから

 

 

 

そこには時代の変遷と

通ってきた温度が込められているわけで

 

 

 

それを師弟の弟側である うちの金子くんが

図面と温度を受け止めつつ 施工を進める様子は

 

 

 

当人たちは大変だとしても

その中間世代の私が 一歩離れて眺めた場合

 

 

微笑ましい 授業風景 にも見えてくるのです

爽やかとは言いがたい工務店の実例集

 

なついあつ 暑い夏の外壁工事を越え

 

忙しいが口癖になってしまった

くたびれた男の秋が 終わりを迎えるころ

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなくたびれた男であっても

このように爽やかで落ち着いた2世帯の住居を

施工できるのだ という実例 です

出来てた

 

左官屋さんの事務所建設工事

 

 

建前したなぁ

 

 

 

と 思ってたら

 

 

私が目を離したスキに 出来ていました

課題提出

長らく取り組んでいた難題を

ようやくまとめて提出できました

 

今はそんな気持ちで 完成を眺めています

 

 

この外観に

 

 

この内装が

 

 

このキッチンが

 

 

ダイニングが

 

 

洗面室が

 

 

前室が

内包されています

 

 

少しばかり辺鄙ながら風光めでたきこの場所を

自宅 兼 設計事務所として 活用する のが

今回提出した課題で

 

この箱の横には その活動の輪を広げるべく

カフェも併設されています(すいません写真が撮れていません)

 

その活動内容は またこちらにて

 

続報をお待ち下さい