職業・箱屋  箱を作るお仕事してます
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恩は仕事で返す

 

兵どもが夢の跡

外壁を貼り終えた直後の様子です

 

普段 こんなに板金の切りクズが出ることはありません

 

なぜなら発注時に細かく長さを指定して

現場での切断を極力少なくしているからです

 

 

 

 

 

 

ただ 今回はそんなわけには いきませんでした

 

同じ長さを連続して貼れる個所が 無い

言い切ってしまっても 言い過ぎではないでしょう

 

一枚貼るごとに長さが変わり

そして すぐに曲がり角がやってくる

 

板金屋さんもよく頑張ったと思います

 

 

 

特殊なところの多いこちらの箱ですが

金子くんも相当に苦労していますが

 

それ以上に

今回は施主さまに大きく助けられ

救っていただいています

 

 

完成まで感謝を込めて

ここに関わる造り手全員がその気持で

 

 

あと1ヶ月と少々

 

恩返しの時間帯に入って参りました

関係皆さま よろしくお願いいたします

円弧を描く(みんなの苦手な数学の時間)

35年前のこと

 

私の人生において今後関わることはないであろう と

そう勝手に解釈して理解を放棄してしまった 微分と積分

 

人生に「もし」があるとして

 

もしあの35年前 数学の授業で微分と積分を習得していたら…

 

 

はいっ というわけでやって参りました 建前の日!

 

 

 

 

屋根までのところは パキパキっとスムーズに

 

 

 

 

途中 鉄骨の補強梁のところで手間取るものの

 

 

 

ここも難なくクリアで 次のステージへ

 

 

次に登場するのは 円弧を描く屋根の部材が9枚

こちらが本日のメインイベンター

 

 

 

とは言え 取付けは計画通りの予定通りで

 

 

こちらも難なく スポスポっと設置されていきます

 

 

写真では分かりづらいのですが 高さも通りも驚くほどに正確で

 

こういうのを造ると分かるのですが

今回の9枚 それぞれ手作業で造っていて

それら9枚 ほんの数个寮什邯躡垢

高さも通りも大きく狂って来たりするものなのです

 

これも各部寸法を計測しながら 気を配りながら製作してくれた

大工さんのおかげだと言えるでしょう

 

 

 

さて 円弧

 

 

直線と曲線では扱いがまるで別物で

 

直線はどんな角度であろうと

私の電卓に常備されている sin cos tan と書かれた

三角関数さんが解決してくれるのですが

 

曲線を解析するには 多分…多分ですが

微分とか積分を使うんですよね きっと

 

35年前に微分と積分を習得出来なかった私は

今回CADを使って半径7.35mの曲率を設定し

その円周の約10分の1にあたる4.56mの円弧を

ここの2階の天井の形としました

 

 

屋根部材の製作時

まず最初に並べたのは304个ら1个鼎跳梗个鯢佞韻

台形にした角材

 

ここが多分…多分ですが微分のお話なのだと思います

 

その1个侶梗个硫湛が実は面倒くさくて

 

いいじゃん別に 直角にスパッと切り落としたって

1个覆鵑童た目じゃ分かんねぇよ

 

はい 見た目では分かりません

ただ 連続させると大きく変わります

 

304个里泙泙農擇辰震攤爐鬚弔覆欧燭箸海蹐

直線にしかなりませんが

1亰梗个鯢佞韻震攤爐鬚弔覆欧襪犯招7.35mの円弧を描きます

 

そしてその1个侶梗个

屋根に掛かる力を箱本体にも伝えてくれるのです

 

今回の屋根部材の精度は

その1个琉嫐を信じてコツコツ加工してくれた大工さんの勝利

 

 

こうなると CADと大工さんの技術があれば

微分を理解していなくても

美しい円弧を描けることが分かってしまったので

残念ながら私は数式としての微分積分を習得せずに

人生を終えることになりそうです

 

 

 

建前も無事に完了し

翌日に雨予報を聞いたものですから

ブルーシートでくるむまでが本日の作業で

 

 

見上げるとそこには弧を描く天井があり

 

 

その下では楽しそうに集う 施主さまご家族と近所のお友達

 

 

完成の日まで学びながら

お引渡しのころには今より少しお利口さんになれるよう

みんなで成長する現場にしたいと思っています

オルタナ日曜日

 

スポーツのほとんどを無観客試合としている昨今

ライブ中止のニュースも相次ぐ中で

 

 

無観客ライブ  

YouTube無料生配信

NUMBER GIRL

 

 

これは日頃仕事に明け暮れている私への ご褒美かっ!

 

 

オルタナティブ ロックというジャンルが漠然としていて

どの辺りがそうなるのか把握しかねるのですが

少なくとも私にとって日本のオルタナど真ん中はNUMBER GIRL

というか 向井秀徳

 

 

ピストルあり

 

 

突如 森山未來あり

 

 

そして TATTOOあり

 

 

まさか晩ごはんを食べながら

お茶の間でNUMBER GIRLの生ライブが見られる時代が来るとは

 

いやぁ 長生きはしてみるものですなぁ

だけじゃ なかった

平面に直角の部分が少ない

だけじゃ なかった こちらの箱

 

 

 

1階の床は奥へ行くに連れ 2段階に下がっていき

それぞれ仕上げも違うとのこと

 

 

2階の大きめ開口は 台形というか三角形

 

さて1階の開口は どうなんだっ!?

 

 

おぉ まだこちらは長方形のご様子 ひと安心

直角には交わっていないけれどね

 

 

いつも楽しくほのぼのと打合せをさせていただいているので

建物もつい ほのぼのと 造れるんじゃないかと

錯覚 してしまいますが

 

そんなんでこの斜め線の多さはごまかされんからね

そんなんで私をだませたら大したもんだ

 

天井の下地を造り始めた大工さんが

結構悩んでることだけは

設計士さんにも伝えておかなきゃいけませんのです

人と家と尺度と均衡

生活の容器として家は存在するのですが

人がそこに入って ようやく

そのサイズに 意味 が出て来ます

 

 

人の写っていない箱に 今ひとつ尺度が感じられないのは

当然のことで

 

 

人が立つことで 窓からの眺めが見えてきて

 

 

人の質量の反力で階段が浮き始め

 

 

身長の上に大きく広がる気積から

天井の異質な高さを知ることとなります

 

 

家の尺度の基準は人である と特筆すれば

そんなこたぁ分かっとるわい と言われそうですが

 

その尺度を数字として理解するだけでは

もったいないので

 

私は現場に身を置き 感じます

 

映画「燃えよドラゴン」作中の至言

Don't think! Feel  考えるな 感じるぅぅんだ

 

もちろん考えも無しにその場に立ったところで

何も感じられないんですけどね

ご安心ください

突然ですが 私は映画「ゴッドファーザー」が好きです

3部連続 何度も見て楽しんでいます

 

その中でも1作目の主人公

マーロン・ブランド演じるヴィトー・コルレオーネに惹かれます

 

 

箱屋の事務所で まずと見掛けることのない ボルサリーノ

そのヴィトー・コルレオーネな設計士さんに見てもらったのが

 

 

3月7日に建前予定 T様邸の

屋根に乗せるトラスというかビームというか

 

 

この軽めの部材で梁間4.55mを柱無しで架構します

下端の曲線がそのまま天井の下地となります

 

 

大工の安藤くんがぶら下がっても

 

 

大工の安藤くんが乗っても ビクともしません

 

でも安藤くんは細身なので まだ心配

そこで写真にはありませんが

箱屋の載荷試験基準の私が そーっと乗ってみましたが

 

ご安心ください ビクともしませんでした

立っている者は

立っている者は親でも使え と言いますが

 

 

とても 重たい 鋼製枠を取り付ける時は

 

 

施主も設計士も使って

 

 

鋼製枠を取り付けます

 

 

ご自分で取付けた窓からの眺めと

ご自分で取付けなかった窓からの眺めが

 

違う景色あってくれたら喜ばしく思います

午後3時しか撮れない

金子くんがそのほとんどをまとめ上げてくれましたので

私はお引渡しの最中

午後3時に のほほん

写真を撮らせていただきました

 

 

開口の多い 窓の多い サッシの多い

南面全開口

 

 

差し込む陽に力強さがありまして

手摺を白い壁に焼き付けます

 

 

柱を床に写します

 

 

 

 

 

設計士さんは関西の方で

私の知る関西は土曜のお昼の新喜劇

 

きっと新喜劇的素養もお持ちなのだと思いますが

私たちにあわせて仕事を進めていただけました

 

 

また次回も ぜひよろしく

と おっしゃっていただけたのは

金子くんへのご褒美で

 

 

このタイミング 社交辞令と言えなくもないのですが

社交辞令ではない と思えるのも

これまたコミュニケーションの結果かと

 

 

どの建物でも 完成の横には人の成長があってほしく

 

監督はもちろん 職人さんも然り

そして設計士さんも 施主さまも

 

それぞれみんなが少しづつでも 誇らしく

完成を喜べるような仕事を続けたいと願っています

寒さ厳しい折でしたが

皆さんには とってもがんばっていただきました

 

 

写真に気温は写りませんが

ニット帽の大工さんの

パンパンに膨らんだ着込み方を見れば

 

2月6日(木) 今冬最高に冷え込んでいることが分かります

 

 

作業開始前 土台にお神酒を撒くのは 上棟の儀式

それはそのまま 作業開始の合図にもなり

 

 

 

 

まだこの時間 冷えた空の青さを想う余裕もありました

 

 

お昼前にも まだ

「やっぱり大きな家になりそうですなぁ」

などと 全体眺める余裕がありました

 

 

 

 

ペースが変わり始めたのはちょうど

先日紹介いたした リョービ丸ノコ用(マエダ)が

活躍し始めたころからでしょうか

 

 

 

組めども組めども

木材は減っていかず

 

 

リョービ丸ノコ用(マエダ)で加工して

 

 

このややこしそうな形に組み立ててから 吊り上げて を

 

 

繰り返すこと 22回

 

 

その間に もう一段と高い屋根も並行しながら組みますが

 

 

 

その頃には寒風吹きすさび始めて 体温低下

 

さすが 今冬最寒の日

風邪気味だった私はここでダウン

 

意識の戻ったときにはすでに本日の作業も完了で

 

 

おおむねの屋根まで出来上がってくれていました

 

 

 

 

木材をポキンと くの字に曲げたような

ややこしそうな加工の天井を

 

これから引き立てるように 映えるように

その上で目立たせすぎず さりげなく

 

施主さまには その辺りのさじ加減を

お楽しみいただきますように 完成の日まで

夜しか撮れない

ホントは昼間 陽の差す下で撮ったり

西陽が良い具合に当たるのでその辺りを撮ったりしたいのですが

 

バタつく今週の中で 時間の取れたのが一昨夜のこと

 

 

 

 

照明とガラスの反射が難しく 手に負えないなと思いつつ

しかも屋外真っ暗で 外壁杉板の具合も分からずで

 

 

 

 

でもこの現場へ関わった皆さんに 出来上がりの姿をお見せしたくて

 

 

大村さんも 大きくがんばりましたし

 

 

いつものように大工さんもキレイに仕上げてくれています

 

 

 

 

こうしてまた一軒 施主さまの元へと 手渡されました

 

今度は昼間

カーテンが付き 本が並んでナンボの箱かと思っていますので

 

お引越しの後を楽しみに 拝見させていただくつもりです